蔵元/地方:Marrone/Piemonte
葡萄品種:ネッビオーロ100%
Castiglione Falletto のブドウ畑は砂を多く含む泥灰粘土質土壌、標高350 m に位置する。
La Morra のブドウ畑は石灰を多く含む粘土質土壌、標高270 m に位置する。
収穫は10月初旬で手摘み作業。ブドウの「粒」は厳格に選択される。発酵は28度の温度で30日間。その後30HL(3000リットル)の大樽、そしてバリック樽と移し替えをしながらマロラクティック発酵を続け、24か月以上樽内で熟成。その内8か月は「バトナージュ」(樽熟成中のワインの攪拌作業)を行い、酵母の香味成分をしっかりとワインに風味づける。ボトル内熟成は12か月以上。
★ファミリア・マローネが「我がファミリーとその歴史を体現するワイン」と言ってはばからないのがこのバローロです。近年、制度的にも整えられ単一区画(いわゆる“クリュ”)の名を加えたバローロも多く出ており、人気も高まっています。Marroneも2バージョン出していますが、基本(ベース)はやはりこの1本。Castiglione FallettoとLa Morra地区の所有畑で育てられた個性が違うブドウを、最大の知識と理解をもってそれぞれを生かし、最高のブレンドに仕上げることに、創業時より4世代に渡って樽のより良い活用法も含め、常に取り組み続けそして情熱を傾けてきたとのこと。そしてこれは本来のバローロ造りの伝統でもあるのです。それぞれの土壌の性質からLa Morra地区のまろやかなワインに成熟し、他方では力強いスパイシーなワインに仕上がるとも言われていますが、このワインはそれぞれの長所が合わさったように、エレガントで深みのある重厚なものに仕上がっています。20年以上の長期熟成が可能で瓶内でも熟成が進んでいきますので、年毎に味わい比べをするにも楽しみな偉大な1本です。