マルケ州サンセベリーノ「Fattoria Colmone ファットリア コルモーネ デッラ マルカ」より
通常は赤ワインで使用する「サンジョベーゼ」を使用した白ワイン
味わいに深みがあり肉料理、コクのあるチーズにも。
★9月の初旬に収穫、ブドウはすべて手摘み、黒ブドウから白ワインを製造するため、破砕は果皮より余分な成分を抽出させないように、ソフトプレスにて慎重に行います。酵母は選択酵母を利用、ステンレスタンクにて最低5か月以上の成熟期間を経たのち、ボトリングされる。イタリアを代表する有名な黒ブドウ品種サンジョヴェーゼから作られた白ワインで、元々家族所有のブドウ畑には白ワイン用の品種はなく、すべて黒ブドウであったのですが、ワイナリーとしての経営にはやはり白ワインも欲しいということから、2006年当時マルケ州で白ワイン醸造に関して名をとどろかせていたエノロゴ、ロベルト・ポテンティーニ氏とタッグを組み、赤ワインの品種から白ワインを作るという挑戦が始まりました。この試みに関しては周りからリスクが伴う大変な冒険であると批判的なことも言われましたが、結果はその懸念を払しょくする素晴らしい白ワイン作りに成功したのです。この勇気ある挑戦は、この土地で作られるブドウのポテンシャルを信じ、またそれだけの手間暇をかけてブドウを育てているという自負に裏付けられていたからこそ。このファットリア・コルモーネの成功をまねて、その後追随するワイナリーも現れたとか。白ワインならではのフレッシュ感はもちろんのこと、サンジョヴェーゼから醸造されているということで、そのボディには白ワインらしからぬ深みが感じられます。フレッシュなチーズはもちろん、セミハードのコクのあるチーズとのマリアージュは格別で、白身のお肉や、魚のグリル等とも相性はバッチリです。ちなみに、ワインの名前は言葉遊び(ダブル・ミーニング)から来ています。Moroというのは「黒っぽい」という意味があり、“黒ブドウで出来た白ワイン”となりますが、もう一つこの地方の方言で「桑の木」の意味もあるそうです。ファットリア・コルモーネのブドウ畑には、シンボルの1本の桑の木があります。そしてラベルにはその桑の木が描かれています。
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