蔵元/産地:Filippo Grasso/Sicilia
★10月第一週の遅めの収穫、ブドウはすべて手摘みで行う。ソフトプレスにて果汁を獲得。酵母は選択酵母を利用。ステンレスタンクにて低温での温度調整をしながら発行作業を行う。Carricante (カッリカンテ)、 Cataratto (カタラット)、Grecanico(グレカニコ) 、 Minnella bianca(ミンネッラ・ビアンカ)のブレンドワインで、いずれもエトナ地方の土着品種。代表的なカッリカンテやカタラットの他、ミンネッラ・ビアンカという、白ブドウとしてはエトナの最古の土着品種とされていているブドウも含まれ、正にエトナを体現するワインで、フィリッポ・グラッソでも“守り続ける伝統的なエトナワイン”と位置付けられています。この「カッリコ68.8」というちょっと変わったネーミングですが、これは昔エトナ地方で使われていた「積み荷」の単位。ロバが背負える積み荷の一単位が「Carrico(カッリコ)」と呼ばれており、それは「68.8リットル」のワインに相当したそうです。その1カッリコを背負って、当時ロバは港に運び、そこからエトナのワインが各地に船で運ばれていったという伝統が、このワインの名前となって受け継がれているのです。エトナの火山岩土壌の恵みをたっぷりと受けたミネラリーでコクのある典型的な白ワインは、ペコリーノチーズや卵料理、また魚介のフリットとの相性は抜群です。