蔵元/地方:Arcangello/Toscana
ブドウ品種:ヴェルナッチャ100%
醸造法:ステンレスタンク
収穫は9月に入ってからすぐに、すべて手摘みで行われ、選りすぐりのブドウのみを使用して、温度管理された最新式のステンレスタンクを使用して低温発酵させ、フレッシュな香りを損なわないように行います。
EvolutoはBIO栽培=オーガニック栽培(化学肥料を用いない)されたブドウを使用しており、中身はVernaccia di
San Gimignano DOCGと同じものです。このヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノの歴史は古く、ダンテ・アリギ
エリの「神曲」(14世紀初頭)の中でも語られています。白ワインでありながら大変力強く、白ではめずらしい長
期熟成も可能です。それゆえに、“白ワインの中の赤ワイン”と呼ばれている個性的なワインです。1966年に、イ
タリアで一番最初にDOCを獲得したワインでもあります。
ヴェルナッチャと言っても、イタリアで栽培されているブドウで、他にサルデーニア産のヴェルナッチャ・ディ・オスタ
リーノ種やマルケ州のヴェルナッチャ・ネーラ種という別の品種があります。ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャー
ノ種とヴェルナッチャ・ディ・オスタリーノ種は、白ブドウですが、ヴェルナッチャ・ネーラ種は“黒いヴェルナッチャ”
の名の通り、黒ブドウです。このヴェルナッチャ・ネーラ種は2004年にDOCGを獲得した「ヴェルナッチャ・ディ・
セッラペトローナ」に使われており、従ってこれは赤ワインです。同じ名前のヴェルナッチャでも、品種は違い、そ
れぞれ白、赤のDOCGワインとなっています。このちょっとややこしいヴェルナッチャですが、その名前の起源は、
諸説ありますが、ラテン語のVernaculum(原産地)から由来しているとも言われています。