チョコレートと一緒に!一押しデザートワイン!
“レチョート”とは、ヴェネト方言で「耳」を意味し、ブドウの房の耳(肩)と呼ばれている部分は日当たりが良くブドウの糖分が高く、その部分を使って作っていたワインであることから名付けられました。またもう一方では「耳」程の硬さになるまで、ブドウをパッシートさせるからとも伝えられています。いずれにせよその歴史は古代にまで遡り、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの妃リヴィアが愛飲していたそうです。また「偉大なるワイン」アマローネは、このワインを作る過程から誕生したと伝えられており、“アマローネの生みの母”でもあるのです。コルビーナ65%、コルビノーネ15%、ロンヂィネッラ20%
熟成法:500リットルのフランス・オークの樽
AIS認定ソムリエ
クオルス・イタリア駐在員
小関智子 Tomoko Koseki
Corte San Benedettoコルテ サンベネディット/ ヴェネト
古都ヴェローナで長期熟成「アマローネ」をつくる小規模ワイナリー
イタリア北部でも東側にあるヴェネト州。紀元前に古代ローマの植民地として発展、今もその面影を留める世界遺産の街、ヴェローナの近郊カンティーナの名前コルテ・サン・ベネデット(CORTE SAN BENEDETTO)は5、6世紀ごろにイタリアで活動し、修道会の基礎をつくった聖ベネディクトに由来。一般に複数のブドウを使うワインは、搾ってから混ぜるが、ここでは収穫したブドウを混ぜ、一緒に搾るという。その比率はかつて、畑の面積で測ったという逸話を聞くと、カンティーナが土地とともに風土を受け継いだことが分かる。クオルスとの付き合いは8年前から。オーナーのアンジェロは「独立して最初のお客さんだったこともあってとても印象深い。今後もできる限りのことをしていきたい」と言った。